絶対に知っておくべきダイエットの基本知識【管理栄養士直伝】

いろいろなダイエット方法があるけどどれを試していいのか。

どうやったら本当に痩せることができるのか、そう考えている人も多いと思います。

ダイエットを成功させるために必ず必要な知識が欲しいと思いませんか？

私は管理栄養士をしていて、自身もダイエット・トレーニングをしているやせほんです。

今回はダイエットのために必ず必要な基礎知識をお伝えします。

ポイントは4つです。

ダイエットの大原則　消費エネルギー〉摂取エネルギーカロリーを作る

ダイエット・痩せるためには体脂肪を落とす必要があります。

痩せるためには絶対に外せない条件があります。

それは

消費エネルギー（消費カロリー）が摂取エネルギー（消費カロリー）よりも大きくなること

食べたり飲んだりしたエネルギーよりも、動いたりして使ったエネルギーが大きくなると、足りないエネルギーを体の一部を分解してエネルギーを生み出すわけです。

分解する体の一部の中に体脂肪があり、体脂肪がエネルギーに使われると体脂肪が減る（痩せる）訳です。

他にも肝臓や筋肉にあるグリコーゲン（糖質の貯蔵庫）や筋肉（たんぱく質）を分解してエネルギーにも使われるんです。

逆にエネルギーを取り過ぎれば、余ったエネルギーは脂肪として蓄積していきます。

マクロ栄養素のバランスを考える

大きなエネルギーがある栄養素を3大栄養素、マクロ栄養素と言ったりします。

炭水化物（糖質）、たんぱく質、脂質の3つがマクロ栄養素です。

マクロ栄養素のバランスを気にして摂ることも体重管理には重要です。

極端な話ですが、1800kcal必要な人が全て脂質で食べたらどうでしょう？

身体に悪そうだし、筋肉・組織の素になるたんぱく質もないので筋肉も落ちて良くなさそうというイメージはできるのではないでしょうか。

エネルギーとして利用する以外にも必要な栄養素ですので、必要な量をおおまかな割合として摂取することが大切です。

『運動なしで痩せる』は代謝を落とす？

『運動なしで食事制限痩せていく』で痩せていくというのはどうでしょうか。

摂取カロリーを減らしていけば、理論上、脂肪は減ってきます。

消費エネルギーを下回り、足りないエネルギーを体を分解して作り出します。

体の中にあるエネルギーの貯蔵庫は肝臓や筋肉にあるグリコーゲン、脂肪、筋肉です。

グリコーゲンは糖分の貯蔵庫、脂肪は脂質の貯蔵庫、筋肉はたんぱく質の貯蔵庫。

それぞれを分解してエネルギーを作り出します。

グリコーゲンは比較的早く枯渇します。その後、脂肪も減るけど、筋肉も減ります。

もう一度言います。脂肪は減るけど筋肉も減ります。

筋肉が減ると、基礎代謝（消費エネルギー）も落ちて痩せにくい体が出来ます。

一時的に置き換えダイエットなどして続かず、食事が元に戻ればリバウンドすることが目に見えるダイエットになってしまいます。

食事は変えず運動だけすれば痩せるの？

答えは、痩せる人もいるけど痩せない人もいるでしょう。

と思う人もいるかもしれませんが、人によるところがあります。

現状の消費カロリーと摂取カロリーの差が大きすぎる人は運動だけで、差をマイナスにすることは難しいです。

確実に食事の見直しが必要な人もいますし、その人が運動だけしてもなかなか成果が出なくなってしまうかもしれません。

運動だけで大きなカロリー消費をすることは難しいので、摂取カロリー・食べ物の見直しが必要になる人がいるというのも知っておくべきでしょう。

痩せる人もいれば、痩せない人がいるというのはそういうことでした。

ダイエットの基礎知識のまとめ

絶対に知っておくべきダイエットの基礎知識についてまとめてきました。

ダイエットには大原則があるので様々なダイエット方法が世の中には出回っていますが、自分の状況にあっているのかということを考えなくてはいけません。

摂取カロリーが多すぎるのにそこに目を背けたり、動く量が少なすぎるのに食事だけ見直したりなど自分の生活スタイルに合わせた正しく健康的にダイエットして痩せていってほしいと願います。